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横浜市西北部にある地域密着型病院
横浜逓信病院

運営・経営方針

1. 企業立病院として

 逓信病院は開設以来、国が運営してきたが、2007年10月1日からは日本郵政の民営化、分社化に伴い、日本郵政株式会社による企業立病院として生まれ変わった。
 これを受け、横浜逓信病院では病院の近代化に着手した。日本郵政の本社に依頼し、逓信病院の中では比較的早い段階でオーダリングシステムの導入に踏み切ったという。

 「これまでは国の病院でしたし、外の空気に当たることなく、箱庭のような空間で自由に診療や研究を行ってきたわけですが、民営化により独立採算を目指し、健全経営を考えなくてはいけなくなりました。オーダリングシステムは発生源入力ですから、嫌がる医師もいましたが、導入してみますと、非常にスムーズに軌道に乗せることができました。入力することによって、それまで行ってきた医療の見直しを行えますので、患者さんへ責任を果たせたかどうか確認ができます。看護師も外来クラークも本来の業務に専念できますし、余剰なスタッフをほかの業務に回せますから、経営改善にプラスになりましたね。」


2. 検診事業

 全国の逓信病院で検診事業を熱心に推進しており、横浜逓信病院でも高性能な医療機器を導入し、先進的な検診を行っている。また、地域の開業医との協力体制も整備されており、MRIやCTの共同利用が進められている。

 「大学から東京逓信病院に転勤したとき、MRIを見て、驚きましたよ(笑)。逓信病院は医療機器のクオリティが高く、本当に恵まれていますね。安価なCTはべったりした画像しか撮れませんが、私どものCTはかなりの高画質です。社会全体として検診への関心度が高いですし、これからも社会のニーズに応えていきたいです。ただ、企業からのお申し込みに対応するのは容易なのですが、個人からのお申し込みは企業のように一括というわけにはいかず、対応が難しいです。今後は個人からのオプショナルなオーダーにもきめ細かく対応していけるようなシステムを構築する考えです。」

3. 今後の展開

 地域で生き残っていくためには地域密着型の姿勢を打ち出すことが不可欠です。予防医学としての検診業務には今後も強みを発揮したいですね。しかしながら、私どもは93床の病院ですので、やらなくてはいけないことをきちんと行い、無理なことはほかの病院へ中継するといったことも大事でしょう。一方で、オーダリングシステムに満足することなく、電子カルテの導入やDPCにも取り組んでいきたいと考えています。

2011.8.1.掲載 (C)LinkStaff

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