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「救急から在宅まで、何時いかなる時でも対応します」
倉敷平成病院(岡山県倉敷市老松町)
運営・経営方針
1.運営・経営方針
高尾理事長に運営や経営にあたって取り組んでいることを伺った。
「私たち全仁会を語るうえで欠かせないのが『のぞみの会』です。脳卒中の後遺症で悩む患者さんとそのご家族、さらに地域の皆さんと職員の交流の場、意見交換の場として、年1回、開催しています。疾病や予防に関する勉強会、リハビリ作品展、ふれあい広場などを催しています。患者さんから学ぶ姿勢、患者本位の医療の原点と考えて、取り組んでいます。最近は1,000人を超える方々にご参加いただき、私たちの行っている活動が支持されていることを感じています。」
そのほかの取り組みについてもお聞きした。
「全仁会4本柱として、のぞみの会を中心に、神経セミナー、看護セミナー、研究発表大会を、それぞれ年に1回、開催しています。神経セミナーは認知症、パーキンソン病、リハビリなど『神経疾患のより深い理解に立った医療福祉の提供』が目的です。地域医療関係者、患者家族の方々とのコミュニケーション、勉強の場として、地域に根付いていますね。看護セミナーは看護のあり方、情報交換の場として、院内職員研修はもとより、地域医療機関の意見交換の場となることを目的に開催しています。最新の医療情勢を含んだ看護技術や質の向上を目的とし、タイムリーな話題を提供しています。また、全仁会研究発表大会は医療サービスの向上、職員の質的向上、チーム機能の向上を目的に通年に数回、開催しています。優秀演題は日本病院学会などの各学会で発表しています。このような取り組みで職員のベクトルを一つにして、活動しています。」
2.地域連携・医療連携
地域連携についても積極的に取り組んでいる。地域連携室では地域の開業医の先生方に倉敷平成病院の取り組みや現状を知っていただくための訪問活動を定期的に実施したり、年に1度、診療科紹介を作成するなどの取り組みを行っている。また、岡山県内の医療機関のネットワークで診療情報を共有する「晴れやかネット」にも登録している。
国際医療ボランティア団体AMDA(アムダ)や岡山市民病院との包括連携協定を結び、軌道に乗りつつある。
3.今後の展開
外来患者数が13年連続の増加、2016年の救急搬入件数は2,302件(2016年度予測)で前年比5.6%増、手術件数は1,320件(2016年度予測)となっており、現在の機能ではフル回転です。来年度、開院30周年を迎えるにあたり、新救急棟の増設準備を進めており、実際に設計に取りかかります。
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