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千葉県立東金病院

運営・経営方針

1.若手医師を地域で育てる

 病院の安定経営のためには医師の確保が不可欠である。千葉県は人口10万人当たりの医師数が全国で4番目に少ない。新医師臨床研修制度では若手医師が研修先を自ら選択することができるようになり、キャリアパスを提供できない病院は研修先としての人気がなく、医師も集まらない。したがって、大学病院に依存して勤務医を確保するのではなく、病院自らがあるいは地域で医師を育てる必要がある。
 そこで、地域として教育能力を向上させ、キャリアパスを提供しようと、市民団体である「地域医療を育てる会」が2005年に発足した。この会では東金病院と共催でレジデント研修の場を設けて、医師育成をサポートしている。「ここにいたい」と若手医師に思われる地域を作るために何ができるかを考え、実行しており、「地域医療を経験したい、学びたい」と考える若手医師に、それが可能な研修内容を整えている。

 「初年度であった2004年度の千葉県立病院群のマッチングは22人の定員枠に対して7人という定員割れの結果だったのですが、2005年度は定員15人に対して15人と満席になりました。ユニークで充実した研修内容が医学生に知られるようになったからではないかと思っています。」

 

2.将来の構想

 現在、千葉県では山武地域における医療提供体制について、住民ニーズなどへの課題に対応した公立病院の新しい枠組みとしての「山武地域医療センター構想」の検討を行っているところです。

2011.2.1.掲載 (C)LinkStaff

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