院長
中山 義博
昭和、平成が終わり、新しい年「令和」が始まりました。
徳洲会グループとしては創立45周年、大隅鹿屋病院としては開設30周年を迎えました。1973年、徳洲会グループ最初の病院として60床の徳田病院(現:松原徳洲会病院189床)が開設され、それから15年後、徳洲会グループ23番目の病院として 1988年8月に大隅鹿屋病院を開設しました。2010年に新築移転を決意し、2012年4月に着工、そこから2年6ヶ月の工期を経て、2014年11月に現在の病院に移転しました。
本館が地上10階・地下1階、別館が地上2階。本館には免震構造を採用し、大隅半島で大災害が発生したとしても病院機能を継続できるように造っています。
300床でスタートした当院も2018年に垂水徳洲会病院の78床を移床して 391床となりました。大隅鹿屋病院は平成と共に30年間、この地域における医療の維持と発展を常に求めて邁進してきました。皆さまの日ごろのご支援とご理解に厚くお礼申し上げます。
同時に30年間の歴代職員、諸先輩方に感謝申し上げます。そして当院で一緒に働く仲間とそのご家族へも心から感謝申し上げます。
現在の日本では、少子高齢社会という今までどの世代も経験したことのない社会状況へ進んでいます。医療においては人口が急激に減少してゆく将来を見すえて、地域の病床数を適正な数まで削減し病院の機能を分化・明確化して地域全体で効率的に運営することが求められています。大きな病院が全てを担う一病院完結型の医療ではなく、地域にすでにあるそれぞれの病院の機能を活かして「地域 完結型の医療」への転換が必要とされています。「大隅で完結できる医療」実現へ向けて、大隅鹿屋病院が「地域医療の維持と発展」を支え続けるためには、地域の皆さまのご協力が何よりも重要です。そして住みなれた地域で末永く安心して暮らしていただくために、医療機関との連携はもとより、介護・福祉関係機関とのより緊密な連携を進めていきたいと考えております。平成の30年間にも負けることのない、新しい時代・新しい地域・新しい大隅鹿屋病院を地域の皆さまと共に「また一歩ずつ歩んでいきたい」患者さんやご家族に寄り添い支え合う病院として今後も職員一丸となり運営していきたいと思います。