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「この子らを世の光に」
社会福祉法人びわこ学園 びわこ学園医療福祉センター野洲
病院の特色
1.診療の特色
山﨑施設長にびわこ学園医療福祉センター野洲の診療の特色について、伺った。
「障害児者が抱える課題、特にてんかん、嚥下障害、呼吸障害、機能の退行などは、それぞれのケースカンファレンスを密に実施し、そこに医師以外のスタッフ、看護師、生活支援員、リハビリ、発達心理、薬局、検査なども参加し、安心、安全な生活が営めるための処置、工夫などを細かく協議して進めています。生活を支えるための医療を基本とし、専門的な治療については、大学を含めた地域の専門医に相談しながら行っています。また、最近では悪性腫瘍などの罹患により、緩和ケアを必要とする利用者も出てきています。てんかんについては難治性の方が多いわけですが、種々の抗けいれん剤を工夫しながら使用することで、重積発作を起こされることがなくなってきました。一方、外来診療では、在宅の知的障害者の受診が多く、個々に持っておられる健康上の課題をご家族や通所施設の職員と協議しながら治療を進めることが多い状況です。」
2.精神科
重症心身障害児を対象に、心理相談なども行っている。
「強度行動障害をお持ちの知的障害者の有目的入院機能を持ち、行動障害の改善を図ると同時に、地域在宅生活が継続できるように支援しています。」
3.リハビリテーション科
リハビリテーション科も幅広い診療内容を持つ。
「入所されている利用者にはADLの維持、筋緊張の改善、変形硬縮の進行予防などを個別に取り組んでいます。呼吸機能の悪化には、陽圧換気での排痰などの排炭訓練を実施しています。摂食機能の急速な変化などは作業療法士や言語療法士の摂食機能評価を入れながら、全て経管栄養にするのではなく、嚥下機能の評価とともに、食事介助方法や食事姿勢の検討や食形態などを検討しながら進めています。また、外来では機能維持のための訓練や、元の機能への回復を目指した集中訓練、さらには高齢知的障害者の摂食機能などの評価訓練を実施しています。」
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