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~とんがった病院を目指して~
伊賀市立上野総合市民病院
病院の特色
1.がん診療
三重県の伊賀・名張地区は一つのサブ医療圏であるが、名張市立病院、岡波総合病院と伊賀市立上野総合市民病院の3つの基幹病院が存在する。
「その中で当院の役割をどこに置くのかについて、私が赴任する3年半前に三重大学や三重県と話し合いの場を設けていただきました。その結果、私自身が消化器外科医で、大腸がんの専門ということもあり、がんの診療をできる範囲で行うことになりました。院長として着任後、様々な整備を行ったことにより、2013年3月にこの地域で初めて三重県のがん診療連携推進病院に認可されました。したがって、がん診療は当院の一つの柱になりますね。」
がん治療に関しては5大がんの全てに対応している。2013年10月に、がん診療専門の医師が常勤医として勤務することになり、がん診療をさらに推進すべく、5階のフロアを「がんセンター」とすべく改修工事を始めている。
「この5階のフロアは2つのウィングで構成されており、一つががんセンターで、もうひとつのウィングが救急災害医療センターです。この救急災害医療センターの中に訪問看護ステーションを配し、がんの患者さんの在宅にまで目を配れるようにしています。がん患者さんの場合は急変対応も必要なため、この救急災害医療センターで対応するという構想です。5階が工事中ということもあり、4階が使用できないため、一時的に3階の療養病棟を急性期病棟に転用していますが、完成予定の来春以降は療養病棟も復活させ、急性期から療養型まで自己完結できるような病棟構成にする予定です。老老介護の問題や入居施設不足の問題もあり、公的病院の使命として、療養型の病棟も必要だと考えています。」
2.救急医療
2014年7月に三重大学医学部附属病院救急医療センターの講師を務めていた畑田剛医師を常勤医として迎え、伊賀・名張地区で初めての「救急科」の開設が可能になった。
「この地域において重要なのが救急医療ですが、畑田医師の着任で、当院のもう一つの柱となりました。」
3.消化器内科
消化器内科も充実した体制である。
「内視鏡の数も私が赴任した当時と比較して倍以上に増えていますし、滋賀医科大学で消化器の病院教授をされていた医師が常勤として勤務していただくことになったため、量だけではなく、質的にも飛躍的にレベルアップがなされました。」
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