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地域に密着した「患者中心の医療」を
財団法人 東京都保健医療公社 多摩北部医療センター

運営・経営方針

1.運営・経営方針

 多摩北部医療センターは以下のような運営方針のもと、運営されている。
1.地域医療支援病院として、地域医療の向上に資する。
2.がん医療及び高齢者医療を一層充実する。
3.「患者中心の医療」を提供する。
4.高度な技術や専門知識等を有する志の高い医療人を育成する。
5.良質な医療を長期に安定して提供するため、健全な経営基盤を構築する。

 「地域で必要とされる医療を適切に提供できるように運営することはもちろんですが、良質な医療を安定して 提供するためには経営についても改善を図る必要があります。国がDPCのデータを蓄積し、今後の方針を主導していますので、当院も情報をきちんと得て、取り組んでいきたいですね。診療報酬のための施設基準の見直しが結局は患者さんへのサービスに繋がれば理想です。また、以前には看護師不足に陥り、1病棟をクローズしていた時期もありましたが、看護師の確保が進み2010年には7:1看護基準を取得できました。医師については、確保が進んでいますがなお現在も4人が欠員となっている状態です。運営にとって必要な人材を確保し、労働環境の改善にも心を配り育成していければ、定着に繋がるのではないでしょうか。医療スタッフの人員が足りなければ、患者さんも不安になりますので、今後とも医師、看護師の確保に努め、専門医療提供体制の充実を図っていきたいと考えています。」

 

2.地域医療支援病院として

 多摩北部医療センターには公社病院としての使命があり、地域医療機関との連携を強化し、紹介患者さんの増加、返送・逆紹介の増加を図っている。そのために、地域の開業医が参加しやすい環境づくりを進め、院内の受け入れ体制を充実させて いる。具体的には、地域でニーズの高い救急医療体制を充実し、地域での病病連携、病診連携を推進し、地域医療支援病院にふさわしい取り組みを行っている。

 「2年前の新型インフルエンザのときには役割に応じた連携が取れましたし、患者が押し寄せた際には地域の 先生方に助けられました。他の診療でも医療機関相互に機能を補完し合っており、地域医療機関との連携はうまくいっていると思います。当院は専門医が多いのが強みですし、地域救急医療センターの役割も担っています。医療施設ごとの役割に応じて、連携を強化し、この地域で完結できる医療が目標です。」

 

3.今後の展開

 小児科の診療を開始してから6年になります。地域での役割が大きくなっていますので引き続き、小児科診療体制を充実、強化していきたいですね。そして、がん医療、救急医療における診療体制の強化、高齢者医療への取り組みも進めていきます。高齢者に対する低侵襲性のがん治療の充実、チーム医療での緩和ケア医療体制の構築のほか、高齢者の急性期疾患に対応する高度専門医療機関として蓄積してきた専門医療のノウハウを活用して、早期診療、早期回復に努めていきたいと思っています。今後も、小児から高齢者までトータルな医療の提携を目指します。

2012.01.01掲載 (C)LinkStaff

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