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鹿児島県の医師転職状況 Q&A
- これまでは都市部で働いていましたが、地元に帰ることを考えています。Uターン転職の需要はありますか。
- 都市部から離れた地域の病院は、医師が確保できず困っていることも珍しくありません。特に地元にゆかりのある先生は、医療機関から「長く働いていただきたい」と歓迎されやすい傾向があります。現在は求人が出ていなくても、実はニーズがあるという場合もございます。情報収集の段階でも、ぜひコンサルタントにご相談ください。
- 転職したいどれくらい前から転職活動を始めればいいのでしょうか。
- 一般的に、医師の転職活動は通常3～6か月ほどの期間を要すると言われていますが、内定までの時間は状況やタイミングによって異なります。したがって、転職希望のタイミングが具体的に決まっている場合でも、一般的な期間にこだわるのではなく、できるだけ早めに転職活動をスタートさせることが重要です。
- 転職支援コンサルタントから提示された求人には、絶対に応募しなければならないのでしょうか。
- そのような心配は不要ですので、安心してご利用いただけます。コンサルタントはあなたの希望や関心に合った求人を提案し、最終的な選択はあなた自身で行うことができます。コンサルタントは応募や入職を強制することは絶対にありません。
- 鹿児島県は離島が多く、全体面積の約28%を占めています。高齢化率が全国平均より約5年先行しており、離島とへき地での医療整備、高齢者医療の充実が課題です。医療機関数は病院が241（一般204、精神科37）、クリニックが1,397（有床319）。人口10万人あたりの施設数では病院が14.9施設（全国2位）、クリニックが86.6施設（全国16位）。2016年の医師数は4,416人、女性医師は16.5%、人口10万人あたりの医師数は272.5人（全国平均上回り）。二次保健医療圏は鹿児島、南薩、川薩、出水、姶良・伊佐、曽於、肝属、熊毛、奄美の9エリア。2025年の必要病床数は1万9,944床、機能別割合は高度急性期1,540床、急性期5,534床、回復期7,048床、慢性期5,822床。鹿児島大学医学部が医育機関です。（出典：2018年医療施設（動態）調査、鹿児島県保健医療計画、鹿児島県医師確保計画）
- 鹿児島県の掲載中求人からみる年収
- 鹿児島県の医師の平均年収は1446万6800円で、労働者数は165人、平均年齢は49.4歳、勤続年数は8.7年です。この年収の内訳は、「定期的に支払われる給与」（基本給＋残業代）が1379万8800円、「年間のボーナスやその他の特別給与」が66万8000円となっています。全国の医師平均年収は1378万2900円で、「定期的に支払われる給与」が1260万4800円、「年間のボーナスやその他の特別給与」が117万8100円です。鹿児島県では小児科、産科、麻酔科の医師不足が顕著ですが、内科や外科など幅広い診療科で求人があり、年収1400万円以上の条件も見られます。精神科医、消化器内科、一般外科などでは年収1800万円の求人も存在します。（出典：厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」）
- 20～30代の医師の状況
鹿児島県の転職環境
- 鹿児島県の20～30代の医師数は1040人となっています。そのうち、病院での勤務が974人、診療所での勤務が66人となっております。この年代層の医師が全体に占める割合は23.1％であり、全国平均（30.2％）に比べて低い水準となっております。鹿児島県の教育環境としては、ラ・サール高校が毎年国公立大学や私立大学の医学部に多くの合格者を輩出しており、その実績が有名です。また、公立の鶴丸高校や私立の志學館高校など、全国的に評価されている進学校も多く存在しております。鹿児島大学医学部は地域枠を設け、県にゆかりのある受験生を積極的に受け入れており、地域の医療人材育成に努力しています。（出典：厚生労働省「令和2年医師・歯科医師・薬剤師統計」）
- シニア医師の状況
- 鹿児島県の65歳以上の医師数は928人となっています。その中で、病院での勤務が423人、診療所での勤務が505人となっております。この年齢層の医師が全体に占める割合は20.6％で、全国平均（18.1％）を上回る比率となっています。また、鹿児島県の医師の平均年齢は52.4歳です。（出典：厚生労働省「令和2年医師・歯科医師・薬剤師統計」）
- ■鹿児島県概要
鹿児島県は、2015年時点で約164万8000人の総人口を抱える地域ですが、2040年には約128万4000人へと人口が減少する見込みです。一方、75歳以上の人口は増加傾向が続いており、2015年の26万5000人から、2025年には29万5000人、2040年には32万2000人へと増える予想です。鹿児島県は九州最南端に位置し、総面積では全国で第10位を誇ります。温暖な気候が特徴で、豊かな自然環境が広がっています。屋久島をはじめとする世界自然遺産や、奄美地域の珊瑚礁や希少な野生動植物が魅力です。また、温泉地も多く、国内でも有数の温泉県として知られています。（出典：日本医師会総合政策研究機構「地域の医療提供体制の現状（2020年）」）
■医療の現状（全国の平均的な水準との比較から）
鹿児島県の一人当たり医療費（国保）は非常に高い水準で、42万5000円に達しています。介護給付費も28万7000円と高額であり、医療従事者数においては医師の数は全国平均に比べてやや少ないものの、看護師や療法士の数は充実しています。入院医療においては、急性期は平均的な水準を保っている一方、慢性期では余裕がある状態です。（出典：日本医師会総合政策研究機構「地域の医療提供体制の現状（2020年）」）
■医療を支える施策
鹿児島県は医師不足や特定診療科の医師不足などに対処するため、さまざまな施策を展開しています。具体的には、「ドクターバンクかごしま」などを活用し、県外在住医師のU・I・Jターンを促進し、出産や育児に伴う女性医師の復職を支援しています。さらに、産科医の処遇改善支援も行っています。中長期的な取り組みとして、地域医療で活躍できる人材の育成に力を注いでおり、「離島へき地医療人育成センター」と連携して離島での実習や学習会を実施しています。また、将来的に鹿児島県内の離島・へき地医療機関での勤務を検討する医師を支援し、医療機関を視察するツアーも提供されています（県規定に基づく旅費負担あり）。
地域事情
