ドクター転職ショートストーリー

前向きな思考がもたらした成功(下)

2015年02月01日 コンサルタントI

先ずは、スポットで勤務をしてみましょうと非常に前向きな回答をいただいたにも関わらず、クリニックより提案された勤務日は1ヶ月後と随分期間も空いているのが気になりました。「本当に定期勤務の出来る先生を必要としているのだろうか。」私は、早急に他の案件を探す事に力を注ぎました。

そんなある日、S先生より電話連絡があり、「実は他社にも平行して依頼をしていたのですが、N市のコンタクト診療を中心とした眼科クリニックで常勤医師を募集しているので検討をしていただきたいとの打診があり、急遽ですが今週末に面接に行くことが決まりましたと」の内容でした。条件面をお伺いしたところ、週5日の勤務で年棒は1,300万程度との事でした。あくまでも客観的に感じた事なのですが、その条件で先生に引越しまでさせて転職させる事になっては申し訳ないと思いました。翌日、以前より相談をさせていただいていた健診機関より常勤Drを是非紹介して欲しいとの電話連絡がありました。特に巡回検診をメインとして勤務していただける先生であれば嬉しいのですが…との事でした。S先生の第1希望は健診機関での常勤医でしたし、「特に巡回検診が多い方が個人的にはやりがいを感じるのですよ。」との面談時の先生とのお話を思い出しました。一般的には巡回検診ばかりの勤務を常勤医として希望される先生は今までほとんどいらっしゃらなかったですし、とても印象深かった為に、はっきりと覚えていました。週5日の勤務で年棒は1,200万程度との条件だったのですが、週4日でも検討が出来るのかどうか。また、その場合の年棒はどの程度になるのかを担当者様に確認したところ、検討は可能だが、詳細に関しては相談をした上で後日連絡させてもらいますとの事でした。翌日の朝、担当者様より連絡があり、週4日で年棒1,300万、週5日で年棒1,350万との回答がありました。早速、面接日の設定を先生にご相談をして翌週の月曜日に決定しました。面接は、勤務場所とは異なる同法人の関連施設での面接となりました。非常にしっかりとされた真面目な先生で、産業医としての経験もとても高い評価につながり、翌日には「是非、常勤医師としてお迎えしたいので先生に宜しくお伝えいただけますか。」との事でした。年棒に関しても、週5日で1,398万と更に上乗せとなりました。内容を先生にお伝えしたところ、良い評価をしていただきありがとうございます。是非、前向きに検討をさせていただきますとの回答をいただきました。S先生が決断するまでには、さほど時間はかかりませんでした。

入職日が近づいてきた時、S先生からメールをいただきました。今回の転職では、大変お世話になりました。今後、またお世話になる事があっては、本来はいけないのでしょうが、もしそのような事があった場合には今後ともよろしくお願いしますとの内容だったのですが、私も全く同意見でした。またということがあっては先生にとっては決して良い話ではないのでしょうが、万が一そのような事があった場合は、S先生、もう一度、二度、三度。頑張らせていただきたいと思います。

コンサルタント手記バックナンバーへ

おすすめ求人