満足のいく転職のため(上)
2014年10月15日 コンサルタントN
H先生との出会いは、1本の電話だった。
H先生は、弊社に登録のない先生であったので、先生の要望を伺い1度面談にてお話しする機会を設けて頂きました。
実際に先生とお会いすると、非常に温厚で、物腰も柔らかく人間味溢れる方であった。
しかし、今後の動きについてお話しを進めていくと、転職への意志が固く圧倒されるほどであった。
そんな先生の転職を確実に成し遂げるためにも、まずは、先生の要望をしっかりと把握する必要があると思った。
これは、現在は内科医として勤務されているものの、以前の専門科目は違っていたので、今後の先生のスキルアップ、確実な方向性を導くためにも非常に重要なことであるからだ。
ただ、先生の希望は難易度が高かった。
年俸1800万で当直なし、週5勤務、交通費全額支給、祝祭日は必ず休み、人工呼吸器などの管理はできないので携わらない、当直は出来ればしない、といった条件である。
先生の在住するK市では、このような条件を受け入れて頂ける医療機関は中々なかった。全ての条件を医療機関が受け入れて下さるわけではないのだ。
先生へ、全ての条件を受け入れてもらえるわけではない旨をお伝えするも、その言葉とは裏腹に、必ず先生の希望を叶えようという気持ちが強く湧いてきた。
面談後、すぐに会社へ戻り先生の希望に副う案件を探すものの、K市の病院では見つからず、K市から1時間程離れたT市に上記の条件を検討してくれる病院が見つかった。その日のうちに先生へ提案を行い、翌日には医療機関へ確認を取り1週間後の面接を設定した。
面接までの1週間、先生と私は毎日電話にて話をし、我々コンサルタントがどのように動いていくか、面接ではどのような立場で同席するのか、面接の際の注意事項、条件の確認、医療機関と条件の確認を綿密に行い、当日を迎えた。
十分な摺合せを行ったにも関わらず、その日の面談は、双方の要望が上手く噛み合わず検討するということで話は終わった。
噛み合わなかった点としては、当直の有無について、祝祭日の勤務についてだった。電話で摺合せを行っていた時点では検討頂けるとのことであったが、面接までの間に医療機関の要望も変わってくる。
何も面接を行ったからと言ってその日のうちに入職まで決まるわけではない。先生にもその旨伝え、今後の動きについて再度お話しをした。
すると、先生から、もっと他の病院も見たい、選択肢を増やしたいという要望を預かった。
先生から要望を叶えるのが我々の仕事である。
その日、会社に戻り早急に案件探しを始めた。
ここからが、本当の勝負であった。
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