ドクター転職ショートストーリー

短期間でのご決断(下)

2013年06月01日 コンサルタントK

「是非、3つ目の求人を紹介してもらいたい」
私は、自分の中で第1候補である2つ目の求人に目がいくのだろうと思っていた。
しかし、K先生の目に止めたのは3つ目の求人。先生の求めているものは交通機関の利便性や勤務内容に関して勤務負荷が軽いということではなく精神科としての責務を果たすことであった。私はその場ですぐに病院の事務長に連絡をとった。K先生のお話をすると是非、面接に来てほしいというお話だった。双方の面接可能な日程を調整し無事に面接の設定完了。とても早い展開だった。1回目の面談ですぐに面接の日程が決まることなどあまりない。余程K先生もこの病院にご興味を持って頂けたようだった。
社内では、1人ではなかなか見つけることのできない求人も複数のコンサルタントがお互いの持っている求人を常に情報共有している、その賜物だ。

面接の日までに病院と再度、K先生の匿名のご経歴をもとに打ち合わせを持ち、病院としては是非欲しいと思う人材だと仰って頂き、1,700万円の年俸を1,800万円に事前に上げて頂く了承を取り付けた。
面接当日は、理事長と事務長が同席した。面接では今までの経歴、職歴に加え、精神科としてこれからどういった患者さんとどういう向き合い方をしていきたいかというお話をして頂いた。私も初めてK先生とお会いしたときの印象、先生の採用が病院にとって必ずプラスになるというお話をさせて頂いた。先生の魅力を知っているからこそ、私は自信を持って病院にご推薦することができた。その後、院長による病院見学。K先生が席を外されると理事長から是非、採用したいというお話を頂いた。K先生なら大丈夫だろうと思ってはいたが改めて内定を頂きホッとした。見学から戻るなりK先生にも理事長から内定が告げられた。

「私でよろしければ是非、よろしくお願いします」と同時に
「まだまだ至らないこともあるかと思いますのでご指導お願いします」という謙遜されたK先生の言葉を聞き、胸が熱くなった。

K先生と最初に面談をしてから入職先の決定まで…わずか1週間の出来事であった。
その後、K先生から1通のメールを頂いた。

このたびは本当にありがとうございました。
契約書が届きました。
無事契約できまして本当に感謝しております。
皆様のお仕事に厚くご礼申し上げます。

という内容であった。
短い間の出来事であったがK先生、そして医療機関ともに喜んで頂くことができた。
わずか1週間ではあったが本当に「K先生の転職を成功させたい」という気持ちは誰よりも強かった。K先生の精神科医としての強い志、医療機関の受け入れ態勢があったからこそ今回のような短期間での入職ができたのだと思う。
引いては、多くの医療機関の方々から求人を頂けているからだと感じている。数多く医師や医療機関がある中で、医師、医療機関、そして私たちのようなコンサルタントが出会う確率というのは非常に低い。だからこそ私はこれからも医師、1人1人との出会い、医療機関との出会いを大切にしていきたいと思う。

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