ドクター転職ショートストーリー

将来の開業を見据えて・・

2005年10月15日 コンサルタントA

某公立病院に勤務されているA先生は40歳代前半で専門は整形外科。地方の国立大学医局に約15年間在籍され、ひたすら手術のスキルを磨いてきたという。年収1200万という今の待遇に満足はしているが、45歳を目前にし、このまま長時間のオペに体力がついていくのかと不安を持つようになった。そこで手術を減らし、リハビリと外来に重点的に取り組める環境で働きたいと希望され、また将来自分が開業することも視野に入れて転職を決意された。
ご希望に沿って、整形外科の外来とリハビリに定評のあるケアミックス型の病院をご提案した。優秀なOT、PTを揃えていて病床は約100床である。面接時、院長先生に「将来開業を考えていること。そのために極力手術はせずに外来とリハビリに力を入れたいこと」をお伝えした。A先生の願いに対し院長先生は「本音を言えば開業せずに長く勤務して頂きたいが、私も整形外科で40歳の時に開業した、気持ちは良くわかる。」と理解を示してくださった。

A先生の気さくな人柄も高く評価され、年俸も現状から600万アップの1800万を提示された。また、「開業後に手術が必要になれば開放型として、手術室も使ってください、入院についても協力する」とおっしゃっていただいた。「地元では有名な整形外科病院で外来とリハビリに思う存分取り組める。将来の開業にも院長先生が協力を約束してくれた。」A先生は十分に希望がかなえられたと満足され、すぐに入職を決意された。

ドクターにとって、働き方を見直す転機は何度かやってくる。そこで最良の選択ができるか否かが、残りの医師生活を大きく左右することは間違いない。「待遇がよくなったことよりもむしろ整形外科医としての将来設計ができてよかった」と言葉に出してA先生に喜んでいただけたのが、何よりも嬉しかった。転職後も、そして将来の開業時にもお力になりたいと思わずにはいられなかった。

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