プロフィール
鹿児島徳洲会病院
鹿児島市は九州南部の海沿いに位置し、錦江湾(鹿児島湾)に面した活火山、桜島が有名で、政治・経済・社会・文化等高次な都市機能が集積した南九州の中核都市として発展を続けている。
鹿児島徳洲会病院は鹿児島市民にとって、「生命を安心して預けられる病院」「健康と生活を守る病院」であるという理念を掲げ、19診療科、病床310床を持ち、地域の健康を守っている。
今回は鹿児島徳洲会病院の池田佳広院長にお話を伺った。
池田 佳広 院長 プロフィール
- 1999年
- 札幌医科大学医学部 卒業
札幌医科大学附属病院 第二内科 研修医 - 2000年
- 旭川赤十字病院 循環器内科
- 2001年
- 札幌医科大学附属病院 第二内科
- 2002年
- 函館五稜郭病院 循環器内科
- 2003年
- 札幌医科大学附属病院 第二内科
帯広協会病院 循環器内科 - 2004年
- 札幌医科大学附属病院 第二内科
- 2005年
- 道央病院(現:北広島 希望ヶ丘病院)
- 2006年
- 北海道立江差病院 循環器内科
- 2008年
- 新日鐵室蘭総合病院(現:製鉄記念室蘭病院)循環器内科
帯広協会病院 循環器内科 - 2011年
- 東大宮総合病院(現:彩の国東大宮メディカルセンター)循環器内科
国際医療福祉大学大学院 修士課程(h-MBAコース) 入学 - 2013年
- 同課程修了
- 2014年
- 宇和島徳洲会病院 循環器内科 入職、院長就任
- 2018年
- 1月1日付けで鹿児島徳洲会病院の院長に就任
資格等
- 医学博士
- 日本内科学会 認定内科医
- 日本循環器学会 循環器専門医
- 日本病院総合診療医学会 病院総合診療医
- 初期臨床研修指導医
病院の沿革
- 昭和62年(1987年)4月
- 開院 許可病床:310床 3階・4階病棟開設
- 昭和62年(1987年)10月
- ICU開設
- 昭和62年(1987年)12月
- 心臓血管外科増科
- 平成元年(1989年)6月
- RI検査開始
- 平成2年(1990年)2月
- 救急医療機関指定
- 平成2年(1990年)12月
- 腹腔鏡下胆嚢摘出術開始
- 平成4年(1992年)4月
- 生体腎移植実施
- 平成4年(1992年)6月
- 白血病患者への末梢血幹細胞移植実施
- 平成5年(1993年)3月
- 託児所設置(たんぽぽ保育園)
- 平成5年(1993年)7月
- 保温保冷配膳者導入
- 平成5年(1993年)10月
- 電子内視鏡導入
- 平成7年(1995年)2月
- シネアンギオ装置導入
- 平成7年(1995年)4月
- 医事課用汎用コンピューターサンヨーメディコム7000導入
- 平成7年(1995年)9月
- 老人デイ・ケアⅡの施設基準の届出
- 平成7年(1995年)11月
- ヘリカルCT、Qスイッチ・ルビーレーザー導入
- 平成8年(1996年)11月
- 第1回健康祭実施
- 平成8年(1996年)12月
- 腎結石破砕装置(ESWL)の更新
- 平成11年(1999年)1月
- 救急認定医施設に指定(民間病院で鹿児島県初)
- 平成11年(1999年)5月
- 血管造影X線診断装置の導入
- 平成11年(1999年)8月
- ドクターカー導入(高規格救急車:鹿児島県で初導入)
- 平成11年(1999年)11月
- 「在宅介護支援センターやはた」鹿児島市より委託運営
- 平成11年(1999年)12月
- 療養型病床群の設置(6F)
- 平成12年(2000年)4月
- 介護保険事業所
(居宅支援事業所・通所リハビリ・通所介護・訪問看護・訪問リハビリ・訪問介護・訪問入浴)の開設
療養型介護病棟の設置 - 平成13年(2001年)2月
- 高気圧酸素治療器導入
- 平成13年(2001年)3月
- CR撮影システム
- 平成14年(2002年)4月
- ホームページ開設
- 平成14年(2002年)10月
- 医療安全管理体制の届出
褥瘡対策の届出 - 平成15年(2003年)1月
- ACLS鹿児島コース初回開催
- 平成15年(2003年)8月
- 全身コンピューター断層撮影装置(マルチスライスCT)導入
- 平成15年(2003年)10月
- 厚生労働省指定管理型臨床研修病院
- 平成16年(2004年)2月
- 特定集中治療室管理料の届出
- 平成16年(2004年)3月
- 回復期リハビリテーション病棟入院料の届出(40床)
- 平成16年(2004年)4月
- 医療法人徳洲会 鹿児島徳洲会病院介護センターへ事業所の名称変更の届出
- 平成16年(2004年)12月
- 病院機能評価認定
- 平成17年(2005年)3月
- オーダリングシステムの導入
- 平成17年(2005年)6月
- 鹿児島TCLSコース開催
- 平成17年(2005年)11月
- 介護療養病棟から医療療養病棟へ変更
- 平成18年(2006年)4月
- 厚生労働省臨床研修指定病院
障害者病棟入院基本料(看護配置13対1)の届出 - 平成18年(2006年)10月
- 電子カルテの導入
- 平成19年(2007年)5月
- ISO9001本審査受審
- 平成20年(2008年)4月
- 障害者病棟入院基本料(看護配置10対1)の届出
- 平成20年(2008年)7月
- 医師事務補助加算の届出
- 平成20年(2008年)8月
- 治験センター開設
- 平成21年(2009年)4月
- 鹿児島徳洲会病院 創傷ケアセンター事業の開始
- 平成21年(2009年)7月
- DPC対象病院
- 平成21年(2009年)8月
- MRI更新 1.5T
- 平成21年(2009年)11月
- 病院機能評価更新受審
- 平成22年(2010年)4月
- 心カテ装置更新
- 平成22年(2010年)5月
- 鹿児島県災害派遣医療チーム(鹿児島県DMAT)指定病院に指定される
- 平成22年(2010年)8月
- 修復腎移植
- 平成23年(2011年)4月
- 低線量CT肺がん検診一次検診医療機関の登録(鹿児島県)
低線量CT肺がん検診精密検査実施協力機関の登録(鹿児島県)
大腸がん検診精密検査実施協力機関の登録(鹿児島県)
乳がん検診精密検査実施協力機関の登録(鹿児島県)
回復期リハビリ病棟40床→30床 - 平成23年(2011年)8月
- 一般病棟(看護配置10対1→7対1)の届出
- 平成24年(2012年)4月
- 一般病棟(看護配置7対1→10対1)の届出.6.0)
- 平成25年(2013年)4月
- 療養病棟入院基本料1の届出
回復期リハビリテーション病棟入院料2の届出 - 平成25年(2013年)6月
- 生体腎移植再開
鹿児島TCLSコース開催 - 平成25年(2013年)7月
- 回復期リハビリ病棟40床へ増床、医療療養病棟20床へ減床
- 平成25年(2013年)9月
- マルチCT(64列)導入
- 平成26年(2014年)3月
- 電動ベッドへ更新
- 平成26年(2014年)7月
- ICU(10床)からハイケアユニット1(10床)の届出
- 平成26年(2014年)10月
- 病院機能評価更新受審
- 平成27年(2015年)1月
- 回復期リハビリテーション病棟入院料1の届出
- 平成27年(2015年)5月
- 2階病棟(一般急性期病棟)と4階病棟(一般障害者病棟)の入替
- 平成28年(2016年)11月
- 急性期看護補助体制加算 25対1の届出
- 平成28年(2016年)12月
- 看護職員夜間 16対1配置加算の届出
- 平成29年(2017年)6月
- 回復期リハビリテーション病棟入院料2(新基準)の届出
- 平成30年(2018年)5月
- 一般撮影装置入替
- 平成30年(2018年)6月
- 医療安全対策加算1の届出
- 平成30年(2018年)10月
- 電子カルテ及びPACSシステム更新
南谷山訪問看護ステーションの統合
鹿児島徳洲会病院は日本赤十字社埼玉県支部3番目の病院として、病床数60床、内科、外科、放射線科の3科でスタートした。前身は深谷町11カ村深谷病院組合が設立した公立深谷病院で、日本赤十字社埼玉県支部がこれの移管を受けたのだという。
「場所は深谷駅の反対側だったそうです。公立深谷病院はこのあたりの11の村が共同で持っていた病院で、結核を中心に診ていました。そして深谷町が深谷市になったことがきっかけとなって、日本赤十字社埼玉県支部に移管となったようです。1950年の開設ですから、2020年はちょうど70周年になります。」
鹿児島徳洲会病院は診療科や病床数を増やし、発展していく。そのため、院内が手狭になってきたことから、1977年に現在地に全面移転を行った。そして、平成になって、第三次救命救急センター、地域災害医療センター、地域周産期母子医療センター、地域がん診療連携拠点病院、地域医療支援病院など、次々に特定機能の認定を受けていった。それらに合わせて、2004年に現在の建物へ生まれ変わった。
「病院の歴史の中で2回の建て替え、そのうちの1回はこの敷地内での建て替えを行ったのです。1977年から2004年までは27年しか経っていないのですが、その頃は当院に限らず、どの病院も経営資金が潤沢だった時代でした。しかし、今は人口の減少もあり、ダウンサイジングを行う必要が出てきました。」
鹿児島徳洲会病院ではダウンサイジングを段階的に進めてきた。2019年に緩和ケア病棟を新設したのもその一環だ。
「7:1看護基準が始まったことがきっかけで、ダウンサイジングを始めました。まずは病床利用率を見直しました。一般的な急性期病院ですと、平均在院日数は12日から13日ですが、当院は9日台です。これは都心の病院よりも短いと思います。ただし、平均在院日数を短くすると、病床利用率は下がります。しかし、当院では帰せる患者さんは帰っていただき、回転率を高めました。そのため、病床利用率を経営指標から外したのです。あくまでも新入院の患者数と診療単価にこだわった目標設定をしています。緩和ケア病棟については30床の病棟を一つなくして、20床でオープンしました。今後も地域の皆様に信頼していただけるよう、『優しさのあふれる病院』を目指していきたいと考えています。」
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