プロフィール
畷生会脳神経外科病院
大阪府四條畷市は大阪市から15キロほど離れた近郊都市で、奈良県生駒市と接している。1000年以上の歴史のある寺院や古墳、遺跡など、歴史を感じさせる街である。街の一部が金剛生駒紀泉国定公園に指定されるなど、自然が豊かなエリアであるが、1990年のパークヒルズ田原の街びらきに伴い、関西文化学術研究都市の一翼を担う都市として、人口の増加をみている。2015年にはイオンモール四條畷がオープンし、商圏に変化が出てきた。
畷生会脳神経外科病院は1986年に開設された病院で、2005年に現在地へ新築移転を行った。一般病床 228床、回復期リハビリテーション病床42床の270床を有し、脳神経外科、整形外科、外科、形成外科、泌尿器科、救急科、麻酔科、放射線科、内科、呼吸器内科、循環器内科、消化器内科、小児科、眼科、リハビリテーション科を標榜している。2007年からは世界的な有名な福島孝徳医師を顧問に迎え、定期的に脳神経外科手術を行っている。
今回は畷生会脳神経外科病院の小玉正智名誉院長と西村進一院長にお話を伺った。
西村 進一 院長 プロフィール
1958年に大阪市で生まれる。大阪医科大学を卒業後、大阪医科大学附属病院脳神経外科に入局する。1992年に畷生会脳神経外科病院に医長として入職する。2010年に畷生会脳神経外科病院院長に就任する。
日本脳神経外科学会専門医、日本脳卒中学会専門医、身体障害者福祉法指定医師など。日本脳神経外科コングレス、日本頭蓋底外科学会、日本脳神経外科救急学会、日本脳神経CI学会などにも所属する。
小玉 正智 名誉院長 プロフィール
1935年に広島県で生まれる。京都府立医科大学を卒業後、京都府立医科大学外科に入局する。1980年に滋賀医科大学医学部附属病院外科教授に就任し、1981年に滋賀医科大学医学部附属病院救急部部長を兼任する。2003年に近江草津徳洲会病院の院長に就任する。2010年に畷生会脳神経外科病院名誉院長に就任する。
日本外科学会指導医、日本消化器外科学会専門医、日本救急医学会専門医など。
病院の沿革
畷生会脳神経外科病院は1986年にJR片町線(学研都市線)の四條畷駅前に開設された。開設時は190床の病院だったという。1990年には日本脳神経外科学会専門医(C項)の修練施設、1993年には日本整形外科学会認定医の修練施設に認定されるなど、開設直後から若い医師を育ててきた病院である。
「当院は畷生会脳神経外科病院と名称に脳神経外科が入っています。設立当時、開設者である吉川幸弘前理事長は畷生会病院という名称にしたかったのですが、当時はまだ医師会の力が強かったのです。脳神経外科と入れないと医師会に入れないかもしれないと考え、このような名称になったと聞いています。」
2005年に現在地に新築移転を行った。
「この新築移転は大きな出来事でした。このとき100床の増床を行いました。そして、回復期病棟を新設しました。また、脳神経外科の世界的な権威である福島孝徳先生を招聘したのです。」
その後、畷生会脳神経外科病院は2008年に日本外科学会の専門医修練施設、日本麻酔科学会の修練施設となるなど、教育にもますます力を注いでいる。
2011年には信愛会グループの社会医療法人へと移行し、社会医療法人信愛会畷生会脳神経外科病院へと改称となった。2013年には救急科と消化器内科を開設し、診療の幅を広げている。
「本来の地域医療を目指して、脳神経外科に限らず、各科の充実した診療内容を地域に医療提供していくことが開設者の吉川前理事長の意向です。それを得て、病院はこうして発展してきました。これからも民間の二次救急病院として、地域の役に立っていきたいです。」
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